グレーゾーン人間が奨学金を借りたら

給付型奨学金2502人に 17年度: 日本経済新聞
日本学生支援機構は13日、2017年度から先行実施した返還不要の給付型奨学金の対象者が、大学など946校に進学した計2502人に決まったと発表した。

自分は従来の貸与型奨学金を借りていた。給付型奨学金は返さなくてOKで、貸与型は卒業後お金を返す義務が発生する。
さらに日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金は2種類ある。第一種は利子なし。第二種は利子ありで、条件によって金額が決まっているほか、学校の種類別に4種類から金額が選べる。
家計の状況次第では両方とも借りることができる。

JASOO FAQ:
第一種奨学金と第二種奨学金とをあわせて受けることは可能ですか。

大学進学の際に自分は第二種の方を借りていた。
第一種は必要な額まで足りなかったのと、第二種の方が貸し出し基準が緩かったのだった。
借りる時は人的保証(保証人&連帯保証人)を誰かに頼むか、該当者がいない場合は、機関保証を使う。
自分は親族が少なく、その親族もいとこたちの進学を控え経済的に余裕がなかったので機関保証にした。
万が一になっても親族間の金銭トラブルが減ると考えたのだ。一番恐れていたのはこれかもしれない。
とは言っても、返済が滞ると機関保証を利用していても親族に請求が行く場合があるので要注意である。

人的保証で借りた時は額面そのままが指定口座に振り込まれる。
機関保証の場合は、貸与額から保証料が差し引かれ、ちょっと額が減る。
平成29年に貸与が決定した第二種大学生なら貸与額の3.7〜5.4%。
月120,000円借りたら、保証料6,480円を引いた113,520円が実際の振込額となる。

卒業した今

返済は地味にきつい。地味に。
月数万円だし利子は民間に比べて低い。これを20年続ける。

どんなところがきついのか。
奨学金を返せるだけの定期的収入
これに尽きる。
22歳で卒業したら42歳まで返済が続く。卒業後は安定した職と収入を継続できることが前提のモデルなんだなあ、と卒業して働き始めてから理解したのだった。

安定して働いていれば収入は得られる。
しかし家賃や光熱費、食費など必須なお金を払っていくとあっという間に収入は消えてしまう。
仕事を辞めやすいタイプはそもそも定期的収入が怪しい。
公的に認められる障害や病気がなければ免除はない。気休めに猶予はあるけれども。
3ヶ月以上滞納が続くとブラックリスト入り。

個人信用情報機関に延滞者として登録されると、その情報を参照した金融機関等がその人を「経済的信用が低い」と判断することがあります。それによって、クレジットカードが発行されなかったり、利用が止められたりすることがあります。そのため、各種料金(公共料金や携帯電話等)の引落し、ショッピング(インターネット含む)やキャッシング等ができなくなる場合があります。
引用:個人信用情報機関への個人情報・個人信用情報の登録

追記

奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人 親子連鎖広がる:朝日新聞デジタル
■奨学金破産 国の奨学金を返せず自己破産するケースが、借りた本人だけでなく親族にも広がっている。過去5年間の自己破産は延べ1万5千人で、半分近くが親や親戚ら保証人だった。奨学金制度を担う日本学生支援機…

これから奨学金を借りようとする人へ

  • 奨学金と書いて学生ローンと読むべし
  • 返さなくていい(=給付型)奨学金は稀と思っておけ
  • 進学後にかかる学費・生活費・交通費をシミュレーションしておく
  • 返せなくなった時の対処法を調べておく

自分が大学に進学した動機は、高校時代の半ひきこもり生活から来る社会的に認められる地位がほしいというものだった。十分に勉強しなかったため、選択肢は学費はかかれど入学しやすい大学だった。Fランという言葉は入学後に知った。
奨学金を借りることなく、大学に行かなければ良かったのにという考えもあれど、大学卒業後の人生を思い返すと決して悪いことばかりではないのが慰めかも。自分の場合は大学で学んだことをきっかけに数年間就職し、その後奨学金の支払いを助けてもらう人との出会いがあった。
なので、奨学金を借りるなとは言わない。ただ、借りる前に奨学金のリスクと実態を認識しておけば良かったとつくづく思う。
このページを見ているのなら、ネットを使ってある程度は調べられる。借りる前にたくさんの実例を知っておいてほしい。

過去の自分に足りなかったのは、具体的に考える頭と経験だった。動機も経済状況の把握も非常にふわふわとしていた。
自身で実現可能な範囲まで小さな規模に落とし込み、できそうかを練っていなかった。
今だったら、自分の住まいから学校に通うまでの交通費×1日×数ヶ月、稼ぐための手段、それが実現できるかを小さく小さく考えるだろう。いきなり数百万というと実感が湧かないので、1回数百円、◯回で数千円…という風にシミュレーションするだろう。
そして何より、上手くいかなかった時のことを考える。なんて書いているけれど、まだまだ出来ていない。
もうダメだ!と悲観するばかりでなく、まずは打てる手を知っておいて白か黒かに走らずに冷静に対処したい。