死んでから時間が経った魚のような目

釣り人から魚をもらったら、まだ目がキラキラとしていてつい見とれてしまった。
海から離れた店などで並ぶ魚は、時間が経つほどに濁っていって目が作り物のようになっているものだなあと感じた。

で、今の自分は生きているわけでもなく死んで間もなく綺麗なわけでもなく、時間が経って腐っていく過程にある目をしている。
ゆるやかに新鮮な何かを殺したり殺されたりしているのか。虚無が広がる瞳なのである。
こうなったのは人のせいか?いやいや、それを良しとしてしまった自分に結局は原因があるのだ。言っても無駄だとか諦めてしまったのだ。
体の老いは止められない。だからと言って、感性だとか意志の瞳まで老いて鈍らせたくないのだ。