記憶の圧縮袋

精神的負荷がかかると過眠になる。
布団圧縮袋のように、厚く大きなものを平らに固くコンパクトにして奥底に片付けた頃に目覚めるのである。完全に片付いてないけれど、一時的に記憶のスペースを空けた感覚だ。
この圧縮袋は徐々に溜まっている。思いがけない瞬間に空気が入り、ほぼ元通りの大きさに復活することがある。

10代の頃にのめり込んだものがリバイバルされているのを見ると、のたうち回りそうになる。
懐かしさに耽るのだが、次の瞬間には当時のイタい思い出が再生されるのだ。補正した欠点や今も変わらず続く悪癖だって息を吹きかえす。
圧縮してポイと捨てられたらどんなにいいだろうか。
昔話は毒か凶器である。過去の出来事をこうしてブログに書いているのは、毒を抜いて薬にしたいのだ。