壮大な夢

でっかい夢がある。と自信を持って言える人であるのが夢である。
子どもの頃、大きくなったら何になるの?と聞く大人がいて、特になりたいものが無かったので答えに窮した。そんなことを聞いてくる人もまた、特に夢がないまま社会生活を送っているように見えた。
お医者さんになりたい!とか、具体的な職業名を挙げて答えられる子どもは時に眩しい。刷り込まれている可能性もゼロではないが、強烈なインパクトを与えられた出来事に遭遇して、かつそんな本人を認められる環境で育ったのだろうな、と思うからだ。

繰り返すと、自分はなりたいものも夢もなかった。頭の中にモヤがかかったまま、その都度「まあ、この分野をやってみようかな〜」と現実味も湧かないままゆるく歩いていた。
道の途中で小さく光は見えても、自分がいる地点からはぼんやりしていて、もしかして幻かな?と疑いながら辿っていく。
幻かもしれない小さな光を追いかけていくと、しっかりした夢を抱く人に遭遇することがある。
その時は、自分もそうであるように錯覚するのだけれど、よくよく接してみると中身が全然違う。同じであるように感じたのは、氷山の一角なのだ。相手はすでに何十何百と夢について深く掘っている。これに気づいた時に、自分は夢もなにもないカスだったなーと思い出すのである。