板挟みの春

冬の天気が落ち着いて、日に日に春らしくなっている。
晴れ間が見えるだけでも気分は全然違う。暖かいし、窓を開けてみようかという気にもなる。これは花粉症に当てはまらないから言えることだけれども。
家の中でさえ移動が億劫だったのが歩く範囲が広がっている。だが外へ出かけてみようか、とはならない。
外へ行くには準備が必要で、着替えなど身体面と、第三者に会う(場所によっては「中途半端な知り合い」もいる)精神面の両方を整えることになる。
過程を考えだすと外出したいゲージがぐぐぐと下がっていく。下がりきらないのが困りもので、途中で止まると、出かけようかなーでも身支度が面倒だなーと板挟みになる。そして何をするかといえば、どうしようかと考えることに力を費やし、力尽きて床に寝転がるのである。
気がつくと日が暮れ出す。

これが春の日常である。

実際に動いてみると

人の集まるところへ積極的に飛び込むことは稀である。そのためか、異様にハイテンションになった後の吐き気と肩こりがひどい。
酔いにも似た感覚が醒めた後は、なんで動いちゃったんだろう……一見なのに出来上がっている輪に入るの馬鹿だろ……とか普通行かないだろこういう場所……と反省することしきりである。
行動するメリットを享受してはいるが、デメリットの方を遥かに多く感じるのだ。
そして、また引きこもる。二日酔いどころか年単位で心身を癒さねばならないのだ。
毎日動いて慣れてしまえばこんなことはないのだろうか?そうかもしれない、と心当たりはあるが、慣れるまでのキツさで挫けることがしばしばだ。
続けられる環境づくりは非常に時間がかかる。瞬発力がないなら、月日を費やしていくしかないのだろう。寿命がいつまで持つかな?と怯えながらではあるが。