覆面調査のアルバイト

同じ地域に住むと思われる人のブログを読んでいたら、覆面調査のバイトの体験談が載っていた。ミステリーショッパーと呼んだりもするらしい。
カタカナで呼ぶと、「ショッパー」の響きがちょっと気取ってる気がする。なんとなく。
そのブログによれば、自分の地域は競争率が低いから狙い目なんだそうだ。
全部カタカナの仕事は怪しい(いつの時代の人だろうか)と二の足を踏んでいたけれど、他に競う相手はいなそうだったので試しにやってみることにした。

うちの地域は登録されている案件が少ないが、その分調査員の応募率も低かった。
登録してからしばらく経ったある日、行ったことのある某飲食チェーンの調査があった。
有名店にも関わらず、応募状況は常に「狙い目!」になっていた。案件に興味がある人数が表示されるのだが、片手で足りる程度だった。
他の人口が多い地域の募集を見てみると、抽選になっている案件がいくつもあった。うちの地域が例外なだけで、調査員はそれなりに存在するようである。

調査当日、調査項目を今一度確認して店舗へ向かった。
条件や項目は複数あって、それらを守った上で後からレポートを書くのである。
調査とバレないようにするのは大前提。でも自分の言動は明らかに怪しいだろうと思う。
そして不自然さ。うちの地域でこの注文をする人はまずいないのでは?なんてこともあったりする。人口の多い都市部なら注文が多様で、違和感がない状況なのだろう。
これらの怪しさを誤摩化す対人スキルが求められている気がして、毎回ひやひやしている。

店舗で調査を終えたらレポートを書く。調査会社によって質問量が違うらしい。
自分が登録したところはほとんどがチェック項目で、時折文章で感想を書く。基本的に褒める。良い言葉に置き換えて表現する。けなすのはNGである。文句しか並べられないほどひどい店舗に出くわしたことはないけれど。
レポート提出後に修正が入ったので文章を読み返すと、最初に書いたより褒めて書き換えられているような……ということが以前あった。
規約上では書き換えはありらしい。どんな形で依頼主に最終的に伝わっているのだろう。

ミステリーショッパーは、生計を立てようとするのは難しいけれど趣味や単発の仕事として面白い。
働いてみるなら自分が興味あることをやってみたい半ひきこもりであった。