知人の名前をネットで見かけた時

地元の情報をまとめたサイトに、その地域に関係する人物のSNSアカウントが掲載されていた。
その中に知っている人の名前があり、目に入った瞬間アレルギー反応のような、自分の内部でサッと何かが突然変異した感覚に襲われた。
いじめだとか露骨な嫌がらせだとかはない相手だ。にも関わらず、こんなところで名前を見るなんてと苦笑いしてしまった。

テレビで見ただけの有名人や、ネットでしか知らない人はなんとも感じない。
「こういう人がいるんだ〜」と軽やかに考え方を受け取りやすい。すごくシンプルに存在を捉えている。

なんでだろうと考えて浮かんだ仮説は、ネットをプライベートな空間として自分は使っているから、だった。
かれこれ数十年近くネット中毒になっているのだけれど、使い初めの頃のインターネットはまだ「非日常」の世界だった。多数に向けて何処の誰かを開示することは控えられていて、秘密基地や隠れ家みたいにしていた。
現実からの逃避先して自分はネットを選んでいたのだと思う。
今はネットは日常から切り離せないものになっていて、例えアカウント名になっていてもその人の活動が丸見えなのは珍しくない。
もちろん、Facebook以外なら氏名ほかをある程度は伏せているけれど、人の住まいや交友関係を推測することは随分と簡単になった。
友達の繋がりが見えるのはなんだか苦手で、少し気持ち悪くなる。ぼっちを拗らせただけかもしれないけれど。

ネットを使っていてもリアルが垣間見える。
リアルから離れたいのに離れられない。
安全に気休めできる場所がほしい。……ひきこもりは最強なのかな?