そして友達がいなくなった

もともと交友範囲が狭い中、数少ない友達がいなくなった。

友達とは一体何なのだろうか。実のところ、誰であれ「友達」と呼ぶのに非常に抵抗がある。どの程度の付き合いから友達になるのか、相手からしてみれば知り合いレベルなのではないか。そんなことを考えると、友達、なんて気軽に呼んでいいのか迷いに迷う。
恐る恐る「友達」と呼ぶ相手と、連絡を取ったり、実際に会うのは年1〜2回あるかないかだ。そして、その人数は最大で片手に収まる程度である。10歳に満たない子どもならまだしも、成人して時が経ってからもその状態は変わっていない。

何故友達がいないのか。
自主的に話しかけたり、誘ったりしないから。トラブルに巻き込まれるより、一人でいる気楽さを選んだから。一人で遊ぶのに慣れているから。
成人してから普段の生活をする上で、友達がいないことはさほど不便ではない。むしろ快適である。買い物や展覧会は自分のペースで見て周りたいし、読み物を楽しむ分には一人で十分なのだ。
困る場面は、友達がいるのが前提で話される(場面設定をされる)ことである。友達がいないのは気が狂っている、変人であるとレッテルを貼られるのが怖い。
クセがあり「普通」とずれているからこそ友達がいない、というのは心当たりがある。それならそれで放置してもらえないだろうか。勝手な願いであると分かるが、願わずにいられない。
あと、物理的に2人以上必要とするもの、例えばバンドで演奏したいとなれば、寂しさを覚えることはある。